#43 卒業式では泣かない

 

今年度が終わろうとしていますが、今年は6年生を担任しました。

 

1年を思い返すといろいろなことがありましたが、卒業式はやはり短縮バージョンでも、心に残ります。

初任校で初めて6年生を担任した時、最後の学活では、大泣き。

話す内容を考えていたけれど、言葉も泣きすぎて出ない。良い思い出。

 

 

それから6年生を担任させていただくことが増え、最近では、泣きません。

ちょっと「冷たい人間になったのかな?」と不安になったのですが、考え方が変わったのかな?と思いました。

 

今までは、卒業式=お別れ

だったのですが、

今は、卒業式=旅立ち

というイメージです。

 

お別れと旅立ちというイメージは、どちらも卒業式にあると思いますが、後者の方が強くなっています。

小学校生活は終わるけれど、次のステージに進むだけ。

まだ12歳。

新たなステージに上がる子どもたちに、エールと少しばかりのアドバイスを。

そんなふうに考えると、涙よりも、期待と応援の気持ちが出てきて、笑顔で送り出すという形になりました。

 

しかし、今回の卒業式、泣きました。

本番ではなく、卒業式が終わった後に、不登校だった子が、証書を受け取りに来た時、受け取った時。

「証書がもらえて本当に良かった。頑張ったね。」

そんな涙でした。(同僚もびっくりしてた。笑)

 

賛否両論あると思いますが、今はこの形かなと思います。

 

でも、子どもや保護者は、「先生、泣いてよ〜」と言うんですけどね。