#15 ずっしりを根を下ろして

明日から新年度が始まります。

正直、かなりワクワクしています。

 

今までも新年度が始まる前はワクワクしていたのですが、

今回は少し違うワクワクです。

 

今までは、「こんな授業展開してみよう!」や

「こんな活動してみよう!」など、技術的、手法的なことを

楽しみにしていたような気がします。

でも今回はそれだけではなくて、

子どもたちと会えるのが楽しみという感じです。

 

「来てくれるだけで嬉しい」「その子なりの頑張りを認めたい」

「みんなちがってみんないい」「個性を大切に、みんなを認め合う」

「折り合いをつけながら、居心地がいい教室を」

お題目になりがちなこれらの言葉が本当になると、どれだけ楽しい教室になるだろうか。

 

 

 

授業が楽しいだけでは、子どもが目を輝かせているのは所詮、教師の前だけです。

教師の手をいつか離れていく子どもたちに、何を教えるのか。

一番大事なのは、漢字の筆順や算数問題の解き方ではないなず。

学び方、人と関わる力、自立・自律すること(一人でなんでもするということではない)など・・・

一人ひとりもっている個性や力が違う中で、一律の力をつけなければならないと考えると、

教師もいらいらしたり、休み時間を奪ったり、子どもにとっても教師にとってもいいことないです。

もちろん、ここはゆずれないことはあります。

しっかり信念を持ち、ずっしりと構えて、過ごしていこうと思います。

 

 

学校では、「子どもたちに学力を」→学力向上・学力保障

                  「居心地のいい教室を」→人権教育

                  「学校によって教科を決め、研究」→テーマ研究

                  「障がい者理解・支援・自立」→特別支援教育

みたいに、それぞれの部会でいろいろな手だてを考え、実践していきます。

もちろん非難するつもりもないし、先生方は「子どものため」に考えています。

しかし、子どもとは誰でしょうか?

気になるあの子?

賢いあの子?

不登校のあの子?

学校で一律で決め事を決めると、一定数の子どもにとっては

わかりやすいのかもしれませんが、困っている子どももいるはずです。

職員で話し合い、決まったことに文句を言うわけではないです。

でも、

宿題の内容は決まっていますが、それが全てではない。

板書の仕方は決まっているが、それが全てではない。

決まったことをベースに、臨機応変に私自身が行動できるように

やっていきたいと思います。

信念を貫きながら、その子に合った関わりをしていきたい。

 

 

 

学びの個別最適化。

『学び合い』の考え方で実践していく中で、

一人ひとりの学びを大切にしていく。

一人で取り組む、仲間と協力する、支え合う。

一人でやらせて「なぜできないんだ!」や「この子は仕方ない」なんてナンセンス。

ゴールの設定を明確にし、伴走者として応援していく。

その子を無理矢理引っ張ったり、罵倒したりしない。

目標に向かって努力できる人になるには、そんなことしてもならないんです。

明治から始まった教育制度。150年経ちました。そろそろ令和が始まります。

教育は明治で止まっててはいけません。

今年度は、

ビシバシ指導します!鍛えてやる!なんて古い考えをやめて、

伴走者として応援していく先生になって、周りの先生に背中で語れるようになるのが目標です。

 

偉そうなこと言っていますが、正直、感情で怒鳴ったことあります。

だから、自分の目標として、ここに記したいと思います。

 

エデュケーションの由来は、「導くこと」だそうですよ。

 

 

 

 

メモ

勉強するのはなんのため?

○自分の殻を破るため。

できるようになったこと、わかったことがあると、物の見方や人の見方が変わる。

景色が変わる。それが人生を豊かにする。素敵な人生になる。

 

なんで学校に来るの?

○正直教科の学習は、家のネットでできる。

学校に来るのは、家族でない子どもたち、大人と関わって、

折り合いをつけながら成長して、大人になるため。

一人で生きていくって、大変。

少なくてもいいから、仲間と話をしたり、協力したりしながら生きていく方が素敵。

 

 

 

今年度は忙しくなりそうです。